星の王子様
2011年までは絵本の制作にいそしんでいた私ですが、ここ数年はご無沙汰。
絵本風なやさしいイラストは、得意としているところではないかと思う訳ですが、逆に毒が足りないのではないかとはずっと言われ、自分でも思い続けているところ。フォトレーションが思いのほか楽しかったのと、コントラストの強い写真によって、毒というか、何か足りないモノがたされる感じがして、これで絵本風にもっといろいろ描いてみたくてたまらなくなりました。
それで、いろんな絵本やら資料をひっくり返していたのですが、これ「星の王子様」読んだ途端、その世界にとっぷりはまってしまいました。
(実はこれ一週間ほど前の話なんですが、まだ余韻が残ってます)
これ、もっと子供だましなカワイイ作品だと思っていたんですね。それって「星の王子様」ってタイトルのせいなんじゃないのかなぁ。現題のプチプリンスってのは、小さい王子様って意味じゃなくて、小さな国の王様=大公って意味なんですよね。
でもまぁ「王子様」だから、切ないお話なんだともいえる。小さな星といえど「王様」だと、立派な大人感があるから、最後がここまで切なく哀しくならないかも。
とにかく、キツネが言うように、大切なモノは目に見えないモノだし、「仲良くなる」のは、他とは違う特別な何かになる事。なんですよね。
私が飼う猫は、どんなに不細工でも、世界で一番可愛い猫なんだろうなぁ。
私の描く絵は、今は私にとっては特別だけど、いつかたくさんの人にとっての特別になれるように。
頑張ろう。