イラストレーションの世界を旅するということ。
こんまりさんの本にしたがって、どんどんモノを捨てて行っております。自分の描いた絵も例外ではなく、今見て「ときめかない」絵は容赦なく行きます!
捨てるために広げていると、思いがけないモノにたくさん再会します。
2006年を境に、描くモノがガラッと変わりました。書籍の仕事を始めたのもこの年だし、絵のスクールに通ったのもこの年。今思えば、この時点では「イラストレーション」というものを、ちっともわかってなかったような気がします。
では、2006年より前はどんな絵を描いていたかというと、ボタニカルアートやチャイナペイントという、「ちまちま」ひたすら細かく、花や風景などを描き続けるようなものをやっていたのです。
自分がまさかプロのイラストレーターになるとは想像もしていなくて、植物画やチャイナの先生にでもなれればいいかな―と漠然と考えていました。(実際、先生からはなれると言われていました。)
でも、やっぱり2006年にすべてが急に変わったわけではなかったのだと、この絵を見ていて思います。
その二年前の2004年当時、植物をちまちま描くことに疲れてしまって、さらっとした絵が描けるようになりたいと、水彩画を習い始めたのでした。でも習慣で、どうしても細かく描いてしまう訳ですが。
そこから脱却して、自分のオリジナリティを確立するための旅に出たのが、2006年だったのかもしれません。今もその旅は続いています。
ただ、植物を正確に描くことだけを考えていたあの頃との大きな違いは、よいイラストレーションとは?私にしか描けないものとは?といつも問いかけ続けていることでしょうか。